1. HOME
  2. ブログ
  3. ガード下の赤ちょうちんから、愛を込めて。

ガード下の赤ちょうちんから、愛を込めて。

今日もガード下にある、壁は油まみれの、安い焼き鳥屋では、額の汗を出されたおしぼりで拭いながら、大声で話す恰幅の良いオジサマと、眉毛にかかっている髪の毛から、上目遣いにそのオジサマを見つめる細面の若者が、小さなテーブルを挟んで仕事の話をしている。

「今の若いもんはホントに根性が足らん!俺が若かった頃はな…」

半ば恫喝のように大きな声でしゃべるオジサマ。

「今の若いもんは…」

このワンフレーズは、どの時代にも当てはまるものでして、仕事のスキルやスタンスと一緒に、先輩から後輩へ、上司から部下へと引き継がれるものなんじゃないか?と錯覚してしまうくらいです。

上司と部下、先輩と後輩、それだけに留まらず、管理職同士、オジサマ同士、いやたまにオバサマ同士や母親同士なんていうシチュエーションでも見られたりして。

想像するに、この「今の若いもんは…」と言っている人たちも、若い頃には「今の若いもんは…」と言われ、その時に言っている人たちも、若い頃には「今の若いもんは…」と言われ、もう際限のないループをたどっているような気がします。

注目すべきは、「今の若いもんは」というフレーズの後、「●●が足らん!」の●●でしょうね。昨今では、根性とか覇気とか言われていますが、ちょっと前は対話が足らんとか、僕の時代は論理的思考が足らんとか言われておりましたが、果たして本当なのでしょうか?

今の若者って根性や覇気が足らんのでしょうか?

そもそも根性って何でしょう?覇気って何でしょう?マンガの「ワンピース」にも覇気が出てきますが、そもそも持っていたものが形を変えるとか、むちゃくちゃ修行して使えるようになるとか、そんな感じ?なんだか目に見えるようで、見えないようで、スキルなのか、センスなのか、性格なのか、よくわからない。今の若い人たちにとってわからないものに「足らん!」と言われても、もうパニックですね。僕の時代、ちょうどロジカルシンキングというのが流行りまして、どこもかしこもロジカルシンキング。

そんな中で、論理的思考が足らん!と言われるものだから、本なんぞを買い漁り、読んで勉強してみたりして。でも、僕らの世代は本当に論理的思考が足りなかったのでしょうか?

そう考えると、その時代や世代に流行したものや、あるいは前の世代では流行っていてそれが廃れてきたものを捨てたくない、変えたくないが故に、若者に押し付けているような気がします。

そんなことよりも、なぜ今の人たちは●●をしようとしないのか?使おうとしないのか?を考えたほうが良いと思うわけです。

人間には、価値観が備わっていて、なんとなく自己価値を知っています。その自己価値の元に動機が生まれ、行動に移していきます。
(もっと言えば、本質や情動、防衛機制などさまざまあるのですが、それはまた今度)

根性や覇気がない若者。根性や覇気を出そうとする動機がなければ、行動には起こしません。逆を言えば、その動機があれば、歯を食いしばってやり抜いたり、熱中したりします。

「今の若いもんは、●●が足らん!」というオジサマ。これを言いたいと思う動機は何なのでしょうか?

これまでも、これからも、人間関係を構築していくには、「動機」がキーワードなのかもしれません。

 

 

佐藤 洋介メンバーページへ
大学(日本史専攻)を卒業後、採用コンサルティング会社・ソフトウェア開発会社を経て、2018年にフリーランスへ。「人材の成長を促し、組織の成長サイクルを加速する」をモットーに、性格タイプ理論をもとにした人材採用領域、研修領域でビジネスを展開。近年は対話型組織、人間学にも注力し、組織に所属する人たち一人ひとりが輝ける場づくりを実践している。…続きを読む

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事