採用面接時の新三種の神器(岩田徹ブログ no.14)

くら寿司、ビッグエコー、すき家、バーミヤン。
相次ぐ店員のSNSでの炎上が世間を賑わせています。
その少し前には都内の高校での体罰問題で、当初は先生の体罰が問題視されたものの、
その後、生徒の問題もあり、学校名だけでなく個人名まで特定される騒ぎとなりました。
一度火がつくと、抑えが利かない勢いで広がるネット社会。
会社や店舗が受ける悪影響はとてつもなく大きく、
過去には閉店に追い込まれた店舗もありました。
一度投稿してしまうと簡単に消すことができない現実。
ネット専門の調査会社によると、本人は消したつもりでも技術を駆使すれば
発掘することが可能なものあるようです。
本人は悪ふざけで、近くの友人だけに、という浅い考えで投稿したかもしれません。
昔は自分の周りの小さな範囲で留まっていたことが、
ネットという不特定多数のつながりの中でどんどん拡散されていきます。
子どもの頃から当たり前にネットがあり、ネットに接続できる機器があり、
知識もリテラシーも低い時期からネットと触れ合っている子どもたち。
またその親も、知識やリテラシーを追いかける状況で、
教え切ることができていないのではないでしょうか。
私も二人の子どもを持つ親ですが、120%完璧に教育や指導ができているかと
問われると、自信を持ってYESと言えません。
冒頭の有名企業においても、たった一人のちょっとした投稿で、
大きな影響を受け、企業経営に支障をきたす状況になっています。
社員、アルバイトの教育や仕組み、制度作りは当然のこと、
危険要素を持った人間の採用時でのセグメントが今後はより強くなると考えます。
面接時に本人の過去の実績や経歴を確認するものは、
履歴書と職務経歴書でありましたが、今後はここにネット歴が加わります。
履歴書や職務経歴書は正直なところ「盛る」ことができます。
企業も提出された資料の裏付けを本当の意味で取っているところは
少ないと見受けられます。
が、ネット歴に関しては、きっちり調べれば隠すことはできません。
履歴書や職務経歴書のウソも発見することができるでしょう。
入社時における新三種の神器。
一人の人間の軽い遊びが企業経営に大きなダメージを与えないように、
採用時の見極め、既存社員の注意喚起をしていきたいものです。
岩田 徹(メンバーページへ)
1974年生まれ、大阪府吹田市出身。大学卒業後、1997年に採用コンサルティング会社の株式会社ワイキューブに入社。中堅・中小企業様の採用活動支援、人材育成支援を行い、多くの企業の採用成功と人材育成、定着アップに貢献。…続きを読む
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