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財を残すは下、業を残すは中、人を残すは上。

2009年と少し昔の話になりますが、
プロ野球パシフィックリーグのクライマックスシリーズ第2ステージの第4戦。
そこで敗戦した東北楽天ゴールデンイーグルスは、日本シリーズへの進出を逃し、
同時に監督を務めていた野村克也氏にとっても最後の試合となりました。
その試合後、対戦相手の北海道日本ハムファイターズの選手も入り混じり、
野村監督の胴上げが始まりました。
対戦相手の日本ハムには吉井コーチや稲葉選手といった、
野村氏の55年間に及ぶ選手、監督生活の中で指導し育て上げた方々がいました。
胴上げ後に野村監督は、
「人間何を残すか。人を残すのが一番。少しは野球界に貢献できたかな。」
とおっしゃいました。

「財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり。
されど、財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。」
という言葉を野村監督は大切にしていたそうです。

上記は企業経営においても非常に重要な言葉です。
企業経営を考える立場として、利益を生み出し、
事業を成長発展させることは非常に重要です。
ですが何より企業経営においては、
人材を発掘し、育て上げ引き継いでいくことが何より大切なのです。
利益を生み出すも、時代に合わせて事業を変化させていくも、新しい事業を生み出すも、
これら全て人が行うものです。

創業者のカリスマ性を軸に一代で大きくなった会社が、
経営者の交代とともに衰退していく事例を何度か見てきました。
ここから先も日本国内において、経営者の代替わりをする企業も多いでしょう。
その際に次代の会社、社員に何を残していけるか。
盤石な経営基盤も大切でしょう。
強固なビジネスモデルもそうでしょう。
ただ何より大事なのは、会社としてのぶれない判断軸です。
その決断、判断ができる人材を残すこと、
財を築き、事業を生み出す人を残していくことなのです。

会社員の生涯獲得賃金は約3億円と言われています。
未来の会社の成長・発展を担う人材を採用し、育成することは経営者の至上命題。
一人の社員に対して生涯で3億円の投資をしているのです。
一方で、一人当たりの採用コストは新卒者で45.9万円と言われています。
この採用時のコストを倍にして、よりいい人材の採用への投資を行う。
同じ一人の社員に対し、3億45万9千円の投資と、3億100万円の投資。
たった50万円強の違いですが、採用時の投資を大きくすることで、
優秀な人材と出会える確率、採用できる確率は倍以上になります。

超売り手市場と言われる現在において、
優秀な人材に出会うこと、採用することの難易度は非常に高くなっています。
だからこそ経営者は採用時の投資に対して思い切りアクセルを踏み、
優秀な人材を採用することに本気になってもいいのではないでしょうか。

 

岩田 徹メンバーページへ
1974年生まれ、大阪府吹田市出身。大学卒業後、1997年に採用コンサルティング会社の株式会社ワイキューブに入社。中堅・中小企業様の採用活動支援、人材育成支援を行い、多くの企業の採用成功と人材育成、定着アップに貢献。…続きを読む

 

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