沈黙もコミュニケーション(平井悟ブログ No.7)

チームデザインコンサルタント平井です。ある中小企業の人事責任者Aさんとのお話です。
こちらの会社は、12月決算で1月から新しい期がスタートします。半期に1回スタッフ全員にチャレンジ目標を設定してもらい、自分の苦手克服や、自分がやりたいことを掲げて半年間取り組み、それを評価に反映するというものです。
通常の評価とは別枠で設定されており、このチャレンジ目標の達成度合により通常評価に加点される仕組みです。減点はありません。
この仕組みは、個人の成長を促す、やりがいを高めることを目的に取り入れた制度です。
この日は、そのチャレンジ目標の運用で困っていることがあるとのことで相談を受けたのです。
Kさんは、元々、コミュニケーションが得意ではなく、周囲のメンバーとも特に仲良くできているわけではありませんでした。それでも8年コツコツと業務をこなしており、部署にとっては必要な人材です。30歳も越えて後輩も増えているので、なんとか、成長してほしいと願ってI課長もAさんも必死に、Kさんに働きかけてきたようです。
実際、I課長は、なんとかKさんの評価を良くしたいという思いからチャレンジ目標を設定してほしくて、どんどん質問を繰り返していたようです。
上司としては素晴らしい姿勢ですが、相手のコミュニケーションスタイルに合わせて、時には「沈黙を許容する」ことも必要なのです。
沈黙を許容することで、相手の考えがまとまり、いい答えが出てくるのです。一対一のコミュニケーションに限らず、会議などの場でも同様。沈黙を嫌って、なにか無理やり発言しようとする人も多いように感じます。でも、実はその沈黙がプラスに働くことも少なくないのです。沈黙もコミュニケーションです。
心当たりがある方、是非、自分のコミュニケーションスタイルを見直してみましょう。
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平井 悟(メンバーページへ)
1993年 精密機械部品メーカーに就職。社内情報システム部にてプログラマーとしての経験を積む。1999年 IT企業に転職。システムエンジニア、システムコンサルタントとしてのキャリアを積むとともに、管理職として、チームづくりの実践を経験。…続きを読む
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